本研究室では、植物を実験材料として、生命現象を分子レベルから個体レベルまで幅広く解析しています。主な実験手法としては、植物の栽培・表現型解析、DNA・RNAの抽出および遺伝子発現解析、トランスジェニック植物の作製と機能解析、大腸菌を用いた組換えタンパク質の発現・精製および生化学的解析などがあります。さらに、次世代シーケンス(RNA-seq、エピゲノム解析など)を活用した網羅的解析も積極的に取り入れています。

研究対象は植物ですが、私たちが目指しているのは、植物に特有の現象を理解することだけではありません。環境応答、遺伝子発現制御、エピジェネティクス、トランスポゾン、細胞内シグナル伝達など、生物に共通する普遍的な生命現象を解明することを目的としています。そのため、植物科学に限らず、生命科学全般に興味を持つ学生を歓迎します。

研究室の見学や研究内容に関するご質問は随時受け付けています。興味のある方は、E-mail(hito@sci.hokudai.ac.jp)までお気軽にご連絡ください。研究室への来訪も歓迎いたします。

研究室紹介動画は

こちら。

在学生の声

A君
【研究室配属にあたり】
配属の折に伊藤先生が北大に赴任され、新しい研究プロジェクトを始められるということで、この研究室を選びました。エピジェネティクスの研究は世界的にもホットなテーマであり、非常に魅力を感じました。

【研究内容】
シロイヌナズナにおいて、熱ストレスで活性化するトランスポゾンの制御機構の研究を行っています。RNAレベルからタンパク質、形質転換体の解析など、幅広い側面から、トランスポゾンの活性制御機構の解明に取り組んでいます。

【将来への展望】
卒業後は、博士研究員や企業への就職など様々な道が考えられますが、この研究室で学んだことを生かして、基礎応用問わず「研究」という仕事に従事していけたらと考えています。


Bさん
【研究室配属にあたり】
もともと植物が好きだったので、植物を扱う研究室に入ろうと決めていました。先生や先輩方の温かな人柄と、トランスポゾンやその応用性への興味が後押しとなり、この研究室に入ることとなりました。

【研究内容】
シロイヌナズナの熱活性型レトロトランスポゾンONSENの発現や転移というシロイヌナズナで見られる現象が、同じアブラナ科でも見られるのかどうかを調べています。また、ストレス条件下での塩耐性植物のスクリーニングも並行して行っています。


C君
【研究室配属にあたり】
熱によって活性があがるトランスポゾンが存在するというの話を聞き、遺伝子の発現調節とゲノム進化に興味があった私はこの研究室を選びました。エピジェネティクスの研究は世界的にも注目されている分野であり、先生の人柄にもとても魅力を感じました。
【研究内容】
シロイヌナズナのエコタイプ間において、熱ストレスで活性化するトランスポゾンの発現レベルの差について研究を行っています。

【将来への展望】
卒業後は、博士過程への進学や企業への就職などの進路を考えていますが、将来的には研究に携わる職業に就きたいと思っています。

卒業生の声

Dさん
【この研究室を選んだ理由】

  • ① 植物に関わる研究ができる
  • ② 就職活動に理解がある
  • ③ 雰囲気

最終的には③が一番重要だと思います。絶対に研究したいと思えることを大学生活3年間で見つけられる人は殆どいないでしょう。ならば、最後は『雰囲気が自分に合うこと』。私の場合は、実習ですぐに仲良くなれた研究室を選びましたが、正解でした。この研究室で学生生活最後の1年間を過ごすことができて本当によかったです。

【伊藤先生】
実験を教えて下さるだけではなく、行事にも積極的に参加してくれる先生です。研究室旅行では、積丹や天売島、焼尻島に一緒に行きました。奥さんと娘さんにも参加いただき、大人数でとても楽しかったです。本当に『よいお父さん』だと思います。

【就職活動をする予定の方へ】
最後に、私は生物科学科では珍しく4年生で就職活動をしたので、少しだけ体験談を書きます。
論文講読か卒業研究か迷いましたが、先生が『就職活動が終わるまで卒業研究のことは考えなくてよい』といって下さったので、安心して卒業研究を選ぶことができました。その結果、就職活動に集中することができ、希望通りの進路に進むことができました。
4年生で就職活動をするのは、周りの理解が必要です。就職が決まっても、研修などが沢山ある可能性があります。会社に前もって聞き教授にも伝えて、研究が始まる前に大まかな計画を立てるとよいと思います。
『この研究室にしてよかった』と思える研究室が見つかることを願っています。


Eさん
今は営業なので研究職とは一見真逆の職種ですが、シナリオ(仮説)を立てて上司・同僚と議論を重ね交渉(実験)を重ね進めていく仕事のやり方は研究室で過ごした3年間の経験がベースになってます。
医療系営業なので知識的なことはもちろん、文献講読で鍛えられたことも非常に役立ってます。

【ひとこと】
伊藤先生は自主性を重んじつつプラスαを豊富に伝授してくださる指導者なので、どの道に進むにしても非常に勉強になります。

最近の卒業生の進路

  • 国家公務員総合職
  • 道職員
  • 医薬品会社
  • セガ
  • アクセンチュア
  • 北海道電力
  • ソフトウェア開発
  • フラワーヒルズ株式会社
  • トヨタネ株式会社
  • 東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカルゲノム専攻進学
  • リフォームコンサルタント
  • 旭川市役所職員
  • アボットジャパン株式会社
  • 札幌市役所職員
  • 株式会社NTTデータ
  • 株式会社ムトウ